環ROY | Tamaki Roy

  • 環ROY
    ラッパーのための三つのプラクティス


    出来る限り無作為に言葉と出会う。
    その出会いを起点に言葉を紡ぐ。
    連想と韻律で詩を生み出す。

    update 2017.08.05 ver3.1

    ▼No.1「newspaper // rhyme」

    ・前提として
    フリースタイルラップの訓練を積んでいること。
    即興詩の基礎的な技術を身につけたうえで実演を行う。年齢、性別は問わない。

    ・場所について
    上演の場所は問わない。40㎡以上の空間ではPAシステムによって声や音を増幅する。
    実演空間は鑑賞空間に対して中心に位置することが望ましい。

    ・準備について
    上演の当日に発行された新聞を一部〜複数部用意する。
    経済新聞、スポーツ新聞などの専門紙は避ける。
    実演開始まで出来る限り読まないように努力する。
    作業机などを人数に応じて用意する。
    演奏(3)を行う場合、PCと音楽編集ソフトを用意する。後述。
    複数名で実演する場合、発声を行わない演奏(1)〜(3)専任のパフォーマーを設けることも。

    ・実演の詳細
    実演は一名〜複数名で行う。複数名の場合は二名〜三名が最適。
    新聞紙に触れ弄ぶ音を演奏(1)とする。
    新聞紙をちぎる音、またはハサミで切る音を演奏(2)とする。
    (1)と(2)をマイクで収音し、PCによって編集、変調、再構成する。これを演奏(3)とする。
    一名で行う場合は、(3)を省略すること。
    (2)で生まれた紙片を拾い上げ、記述されている文字を読み上げる。これを演奏(4)とする。
    読み上げる文字の量は任意。各自の判断で演奏として程よく行う。
    (4)で出会う言葉を、韻律で派生させる。韻律以外の制約は設けない。これを演奏(5)とする。
    物語論的な起承転結を意識しながら、演奏(1)~(5)を任意で反復し終了する。
    30分〜60分程度。
    実演される場所や環境、催事の趣旨や前後のプログラムに即して演出の有無を検討する。
    演出の必要を感じた場合、その内容を臨機応変に創作する。

    ▼No.2「book // rhyme」

    ・前提として
    フリースタイルラップの訓練を積んでいること。
    即興詩の基礎的な技術を身につけたうえで実演を行う。年齢、性別は問わない。

    ・場所について
    上演の場所は問わない。40㎡以上の空間ではPAシステムによって声を増幅する。
    実演空間は鑑賞空間に対して中心に位置することが望ましい。

    ・準備について
    パフォーマーが各々一冊〜五冊の本を持ち込む。
    一名で行う場合は五冊程度、複数名で行う場合は各自一冊〜二冊程度の本を持ち込む。
    本という形態であれば、漫画、辞書、文庫などは問わない。
    ただしパフォーマーがそれぞれ、実際に読んだ後の本であること。
    これらの本を収納する簡単な本棚があるとよい。
    場合によってパフォーマー各自が任意のインストゥルメンタルを数曲持ち込む。

    ・実演の詳細
    実演は一名〜複数名で行う。複数名の場合は三名〜五名が最適。
    パフォーマーは各々、他者が持ち込んだ本を任意で手に取る。
    一名で行う場合は自身が持ち込んだ本で構わない。
    できるだけ無作為にページを開き、冒頭から読み上げる。これを演奏(1)とする。
    読み上げる量は任意。各自の判断で演奏として程よく行う。
    一文字でもページ丸々でも構わない。ただしページは跨がない。
    見開きで右のページか左のページかを任意で選択する。
    (1)で出会う言葉を、韻律で派生させる。韻律以外の制約は設けない。これを演奏(2)とする。
    状況に応じて持ち込んだインストゥルメンタルを再生、バックトラックとして使用する。
    物語論的な起承転結を意識しながら、演奏(1)と(2)を任意で反復する。
    20分〜40分程度。
    実演される場所や環境、催事の趣旨や前後のプログラムに即して演出の有無を検討する。
    演出の必要を感じた場合、その内容を臨機応変に創作する。

    ▼No.3「radio // rhyme」

    ・前提として
    フリースタイルラップの訓練を積んでいること。
    即興詩の基礎的な技術を身につけたうえで実演を行う。年齢、性別は問わない。

    ・場所について
    上演はAM/FMともにラジオ電波が入る場所で行う。
    40㎡以上の空間ではPAシステムによって声や音を増幅する。
    実演空間は鑑賞空間に対して中心に位置することが望ましい。

    ・準備について
    アナログチューナーラジオを一台〜複数台用意する。デジタルチューナー式は避ける。
    作業机などを人数やラジオの台数に応じて用意する。
    演奏(2)で使うPCと音楽編集ソフトを用意する。後述。
    複数名で実演する場合、発声を行わない演奏(1)〜(3)専任のパフォーマーを設けることも。

    ・実演の詳細
    実演は一名〜複数名で行う。複数名の場合は二名〜三名が最適。
    ラジオのチューニングノイズを演奏(1)とする。
    (1)をPCへ取り込み、編集、変調、再構成する。これを演奏(2)とする。
    一名で行う場合は、(2)を省略すること。
    なんらかの放送が行われている周波数帯付近で具体的な言葉を抽出する。これを演奏(3)とする。
    抽出する言葉の量は任意。各自の判断で演奏として程よく行う。
    (3)で出会う言葉を、韻律で派生させる。韻律以外の制約は設けない。これを演奏(4)とする。
    物語論的な起承転結を意識しながら、演奏(1)~(4)を任意で反復し終了する。
    30分〜60分程度。
    実演される場所や環境、催事の趣旨や前後のプログラムに即して演出の有無を検討する。
    演出の必要を感じた場合、その内容を臨機応変に創作する。